日本国内のダート路線の整備と国際的なダート競走の発展を目的として2000年にジャパンカップダートとして創設されました。当時、ダート競走の最高峰レースとして位置付けられ、東京競馬場ダート2100mで行われていました。
開催場所の変更と再編をへて2014年にチャンピオンズカップと改称され中京競馬場ダート1800mに移動し、12月上旬の開催になりました。
国際招待競走として、創設当初から外国馬が出走可能でした。しかし、日本国内でのダート競走の層が厚くなる中で、外国馬の参戦数は年々減少しました。
【開催時期】毎年12月上旬
チャンピオンズカップ | |
GⅠ | |
中京競馬場 ダ 1800m | |
3歳以上 | |
指定 定量 | |
波乱度 | 1人気信頼度 |
★★★★ | ★★★★ |
目次
傾向・予想ポイント
1. コースの特徴
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距離: ダート1800m(左回り)
- スタート直後に約250mの直線があり、先行争いが激しくなる傾向。
- 1周するコースで、コーナーが計4回。最後の直線は約410mと長め。
- ゴール前には高低差1.8mの坂があるため、坂を克服するパワーが必要。
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ペースの特徴
- ペースが落ち着きやすいケースが多く、先行馬や好位差し馬が有利。
- ただし、展開次第ではハイペースになり、差し馬が台頭することもある。
2. 過去のデータからの傾向
(1) 人気馬の信頼度
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1~3番人気馬の信頼度が高い
- 実力馬が順当に結果を出すことが多く、1~3番人気馬が好成績。
- 例: ゴールドドリーム(2017年1番人気1着)、クリソベリル(2019年1番人気1着)。
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伏兵馬の台頭も少なくない
- 中穴(4~8番人気)が馬券に絡むことが多く、波乱も見られる。
- 例: サンライズノヴァ(2020年8番人気3着)、チュウワウィザード(2019年4番人気2着)。
(2) 脚質
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先行馬が有利
- 中京ダート1800mはコーナーが多いため、前目でレースを進められる馬が有利。
- 例: テイエムジンソク(2017年2着)、チュウワウィザード(2019年2着)。
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差し馬も展開次第で台頭
- ハイペースになれば差し馬や追い込み馬が好走することも。
- 例: サンライズノヴァ(2020年3着)、ゴールドドリーム(2017年)。
(3) 枠順
- 内枠有利
- コーナーを4回回るため、1~4枠の内枠が距離ロスを抑えられる分有利。
- 外枠は不利とされがちだが、差し馬であれば影響が少ない。
(4) 前走
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JBCクラシック組が中心
- ダート中距離路線の主要ステップレースとして、ここでの好走馬が活躍。
- 例: クリソベリル(2019年)、チュウワウィザード(2019年)。
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- 距離適性を問われるため、これらの前哨戦で内容が良かった馬が好成績を残す。
- 例: ゴールドドリーム(2017年武蔵野S2着→1着)。
(5) 上がりタイム
- 上がり3ハロン最速馬が有利
- 最後の直線が長いため、速い脚を使える馬が有利。
(6) 年齢
- 4~5歳馬が中心
- 4歳馬や5歳馬が充実期にあり、好成績を収める傾向がある。
- 6歳以上になると馬券圏内の確率が下がるが、実績馬なら警戒が必要。
(7) 血統
- ダート血統が重要
- キングカメハメハ系やゴールドアリュール産駒、米国型血統の馬が強い。
- 特にパワー型の血統が有利。
3. 注目すべきポイント
(1) 展開の読み
- スローペースになりやすいが、前に行く馬が多い場合はハイペースになることも。
- 先行馬が有利だが、差し馬も展開次第では台頭する。
(2) 馬場状態
- 良馬場: スピードを活かせる展開になりやすい。
- 稍重・重馬場: パワー型の馬が有利。特に道悪適性がある馬に注目。
(3) 距離適性
- ダート1800mに実績がある馬が有利。特に1600m~2000mで安定した成績を残している馬が強い。
4. 過去の優勝馬の特徴
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スピードとスタミナを兼ね備えた馬
- スタートから安定したペースで走れる馬が有利。
- 例: クリソベリル(2019年)、ゴールドドリーム(2017年)。
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コース適性が高い馬
- 中京ダート1800mで好走経験がある馬が強い。
- 例: チュウワウィザード(2019年2着)。
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最後の直線で伸びる末脚を持つ馬
- 差し馬でもラストの脚が確実な馬は馬券圏内に絡む。
5. 攻略のポイント
(1) 前哨戦を重視
- JBCクラシックやみやこSでの好走馬を中心に考える。
- 武蔵野S組は距離延長の適性を見極める。
(2) 展開を予想
- 逃げ馬や先行馬の多さを確認し、ペースが速くなるかを予測。
- スローペースなら先行馬、ハイペースなら差し馬を重視。
(3) 枠順を考慮
- 内枠有利を考慮しつつ、外枠の差し馬も展開次第でチャンスがある。
(4) 馬場状態の確認
- 良馬場か道悪かで適性が大きく変わるため、当日の馬場状態を確認。
6. 波乱の要素
- チャンピオンズカップは展開次第で波乱が起きやすいレース。
- 特にハイペースになった場合や、道悪馬場の際には人気薄の馬が馬券に絡む可能性が高まる。
過去のレース結果
人気 連対 | 勝利馬 | 単勝配当 | |
00年 | ④-⑤ | ウイングアロー | 580円 |
01年 | ①-③ | クロフネ | 170円 |
02年 | ⑤-⑬ | イーグルカフェ | 2080円 |
03年 | ⑪-① | フリートストリートダンサー | 4930円 |
04年 | ④-① | タイムパラドックス | 1200円 |
05年 | ①-⑪ | カネヒキリ | 210円 |
06年 | ⑦-① | アロンダイト | 1520円 |
07年 | ①-⑥ | ヴァーミリアン | 230円 |
11月12月の重賞レース
ファンタジーS【Ⅲ】芝1,400(2歳牝)京都
天皇賞(秋)【Ⅰ】芝2,000(3歳以上)東京
京王杯2歳S【Ⅱ】芝1,400(2歳)東京
京都ジャンプS【Ⅲ】障3,170(3歳以上)京都
アルゼンチン共和国杯【Ⅱ】芝2,500(3歳以上)東京
みやこS【Ⅲ】ダ1,800(3歳以上)京都
武蔵野S【Ⅲ】ダ1,600(3歳以上)東京
デイリー杯2歳S【Ⅱ】芝1,600(2歳)京都
エリザベス女王杯【Ⅰ】芝2,200メートル(3歳以上牝)京都
福島記念【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)福島
マイルチャンピオンシップ【Ⅰ】芝1,600(3歳以上)京都
東スポ杯2歳S【Ⅱ】芝1,800(2歳)東京
京都2歳S【Ⅲ】芝2,000(2歳)京都
ジャパンC【Ⅰ】芝2,400(3歳以上)東京
京阪杯【Ⅲ】芝1,200(3歳以上)京都
ステイヤーズS【Ⅱ】芝3,600(3歳以上)中山
鳴尾記念【Ⅲ】芝1,800(3歳以上)阪神
チャンピオンズC【Ⅰ】ダ1,800(3歳以上)中京
中日新聞杯【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)中京
カペラS【Ⅲ】ダ1,200(3歳以上)中山
阪神ジュベナイルF【Ⅰ】芝1,600(2歳牝)阪神
ターコイズS【Ⅲ】芝1,600(3歳以上牝)中山
朝日杯フューチュリティS【Ⅰ】芝1,600(2歳牡・牝)阪神
中山大障害【Ⅰ】障4,100(3歳以上)中山
ホープフルS【Ⅰ】芝2,000(2歳牡・牝)中山
阪神C【Ⅱ】芝1,400(3歳以上)阪神
有馬記念【Ⅰ】芝2,500(3歳以上)中山
※2025年時点のスケジュール