ホープフルステークス

2歳馬を対象とした日本の中央競馬のG1競走で年末の中山競馬場で行われ、クラシック戦線に向けた重要な一戦として注目されています。

元々は「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」として阪神競馬場で1984年に開催されていました。

2000年から「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」に改称され、2014年にもホープフルステークスの名称に改称され2017年にG1に昇格しました。

翌年のクラシック三冠レース(皐月賞日本ダービー菊花賞)を見据えた重要な前哨戦と位置づけられています。

ホープフルS
GⅠ
東京競馬場 芝 2000m
2歳
指定 定量
波乱度 1人気信頼度
★★ ★★★★

傾向・予想ポイント

1. コースの特徴

  • 距離: 芝2000m(右回り・内回りコース)

    • 中山芝2000mは、スタート直後に急坂を上り、下りながら最初のコーナーに向かうレイアウト。
    • コーナーを4回回る内回りコースを使用するため、器用さやコーナリング能力が重要。
    • 最後の直線は約310mと短く、ゴール前には急坂(高低差2.2m)があるため、坂を克服するパワーと瞬発力が求められます。
  • ペースの特徴

    • スローペースになりやすく、3~4コーナーからのロングスパート戦が多い。
    • 前半で先行争いが激しくならない限り、位置取りが大きく影響する。

2. 過去のデータからの傾向

(1) 人気馬の信頼度

  • 1~3番人気の信頼度が非常に高い

    • 実力馬が順当に結果を出すレースで、1~3番人気馬が高確率で好走。
    • 例: コントレイル(2019年1番人気1着)、エフフォーリア(2020年2番人気1着)。
  • 伏兵馬の台頭も少ない

    • 中穴(4~6番人気)が2・3着に絡むことはあるが、大波乱は少ない。
    • 例: キングズレイン(2022年5番人気3着)。

(2) 脚質

  • 先行馬が有利

    • 中山内回りコースは直線が短いため、前目で運べる先行馬が有利。
    • 例: エフフォーリア(2020年)、サートゥルナーリア(2018年)。
  • 差し馬も展開次第で台頭

    • ペースが流れると、中団から差してくる馬が台頭する。
    • 例: キラーアビリティ(2021年)、コントレイル(2019年)。
  • 追い込み馬は不利

    • 最後の直線が短いため、後方一気の追い込みは届きにくい。

(3) 枠順

  • 内枠が有利
    • コーナーが4回あり、距離ロスを抑えられる内枠(1~4枠)が有利。
    • 外枠でもスムーズにポジションを取れる馬なら好走可能。

(4) 前走

  • 東京スポーツ杯2歳S(G2)組が中心

    • 東京の1800mで行われるレースで、ここで好走した馬がクラシック候補として注目される。
    • 例: コントレイル(2019年)、エフフォーリア(2020年)。
  • 京都2歳S(G3)組や新馬戦・未勝利戦からの直行組も活躍

    • 京都2歳Sからの距離延長組や、キャリアの浅い馬が台頭することも多い。
    • 例: キラーアビリティ(2021年京都2歳S2着→ホープフルS1着)。

(5) 上がりタイム

  • 上がり3ハロン最速馬が有利
    • 中山2000mは直線が短いものの、ラストの坂を速い脚で駆け上がれる馬が強い。

(6) 年齢

  • 2歳限定戦
    • キャリアの浅い馬が多く、特に2~3戦目で急成長を見せる馬が活躍する。

(7) 血統

  • ディープインパクト産駒が強い

    • 瞬発力とスピードを兼ね備えた産駒が好成績。
    • 例: コントレイル、サートゥルナーリア。
  • 欧州型血統やスタミナ型の血統も注目

    • 持久力が問われる展開では欧州型血統が浮上することも。

3. 注目すべきポイント

(1) ペースと展開

  • スローペースになりやすく、先行有利の展開が多い。
  • ペースが速くなった場合、差し馬の台頭に注意。

(2) 馬場状態

  • 良馬場: 瞬発力勝負。
  • 稍重・重馬場: パワー型の馬や道悪適性のある馬が有利。

(3) 距離適性

  • 2000mの距離適性が重要。1800mや2000mで実績を持つ馬が有利。

4. 過去の優勝馬の特徴

  • スピードと瞬発力を兼ね備えた馬

    • 中山の急坂を克服し、ラストスパートで速い脚を使える馬が有利。
    • 例: コントレイル(2019年)、エフフォーリア(2020年)。
  • 中山内回りでの適性が高い馬

    • 器用な立ち回りが求められるため、小回りコースが得意な馬が強い。
  • キャリアが浅いながら完成度が高い馬

    • 新馬・未勝利戦から急成長した馬や、前哨戦でパフォーマンスが高かった馬が活躍。

5. 攻略のポイント

(1) 前哨戦を重視

  • 東京スポーツ杯2歳Sや京都2歳Sの内容を確認し、パフォーマンスの良い馬を重視。

(2) 展開を読む

  • スローなら先行馬が有利。速いペースになれば差し馬にもチャンス。

(3) 枠順と位置取り

  • 内枠の馬を優先しつつ、外枠でも展開に乗れる馬を狙う。

(4) 馬場状態を考慮

  • 道悪の場合はパワー型やスタミナ血統を持つ馬を重視。

6. 波乱の要素

  • キャリアの浅い2歳馬が多いため、能力差が明確でない場合は波乱の可能性もある。
  • 特に新馬・未勝利戦からの急成長馬や、展開が乱れた場合に中穴馬が台頭することがある。

過去のレース結果

年度 優勝馬 性齢 人気 脚質
2024
クロワデュノール 牝2 1 先行
2023 レガレイラ 牝2 1 差し
2022 ドゥラエレーデ 牡2 14 先行
2021 キラーアビリティ 牡2 2 先行
2020 ダノンザキッド 牡2 1 先行
2019 コントレイル 牡2 1 先行
2018 サートゥルナーリア 牡2 1 先行
2017 タイムフライヤー 牡2 1 差し

過去の配当

年度 1着人気 2着人気 単勝 馬連 3連単
2024 1 6 180 1100 293380
2023 1 2 310円 530円 56,240円
2022 14 7 9,060円 64,580円 2,466,010円
2021 2 4 310円 1,270円 27,610円
2020 1 3 210円 680円 5,560円
2019 1 3 200円 810円 2,760円
2018 1 2 180円 640円 3,650円
2017 1 4 420円 1,440円 52,380円

 

 

11月12月の重賞レース

ファンタジーS【Ⅲ】芝1,400(2歳牝)京都
天皇賞(秋)【Ⅰ】芝2,000(3歳以上)東京
京王杯2歳S【Ⅱ】芝1,400(2歳)東京
京都ジャンプS【Ⅲ】障3,170(3歳以上)京都
アルゼンチン共和国杯【Ⅱ】芝2,500(3歳以上)東京
みやこS【Ⅲ】ダ1,800(3歳以上)京都
武蔵野S【Ⅲ】ダ1,600(3歳以上)東京
デイリー杯2歳S【Ⅱ】芝1,600(2歳)京都
エリザベス女王杯【Ⅰ】芝2,200メートル(3歳以上牝)京都
福島記念【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)福島
マイルチャンピオンシップ【Ⅰ】芝1,600(3歳以上)京都
東スポ杯2歳S【Ⅱ】芝1,800(2歳)東京
京都2歳S【Ⅲ】芝2,000(2歳)京都
ジャパンC【Ⅰ】芝2,400(3歳以上)東京
京阪杯【Ⅲ】芝1,200(3歳以上)京都
ステイヤーズS【Ⅱ】芝3,600(3歳以上)中山
鳴尾記念【Ⅲ】芝1,800(3歳以上)阪神
チャンピオンズC【Ⅰ】ダ1,800(3歳以上)中京
中日新聞杯【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)中京
カペラS【Ⅲ】ダ1,200(3歳以上)中山
阪神ジュベナイルF【Ⅰ】芝1,600(2歳牝)阪神
ターコイズS【Ⅲ】芝1,600(3歳以上牝)中山
朝日杯フューチュリティS【Ⅰ】芝1,600(2歳牡・牝)阪神
中山大障害【Ⅰ】障4,100(3歳以上)中山
ホープフルS【Ⅰ】芝2,000(2歳牡・牝)中山
阪神C【Ⅱ】芝1,400(3歳以上)阪神
有馬記念【Ⅰ】芝2,500(3歳以上)中山
※2025年時点のスケジュール

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