小倉記念

夏競馬を代表する重賞競走の一つで毎年8月に小倉競馬場で行われ、七夕賞と同じくサマー2000シリーズに組み込まれています。

1965年に創設され当初から芝2000メートルのハンデキャップ競走として開催され、夏の競馬を彩る重要なレースとして定着しています。

ハンデキャップ戦のため、重い斤量を背負う実績馬と軽斤量の穴馬の対決が見どころです。斤量が勝敗を分けるケースも多く、波乱傾向が強いレースです。

小倉記念
GⅢ
小倉競馬場　芝　２０００ｍ
３歳以上　（混合）
特指　ハンデ
波乱度	１人気信頼度
★★	★★
傾向・予想ポイント

傾向・予想ポイント

1. コース特性による傾向

小倉競馬場の芝2000メートル

• 小回りで直線が短い
  小倉競馬場は最後の直線が約293メートルと短く、最後の追い比べよりもコーナーでの立ち回りや位置取りが重要になります。

• 先行有利
  前に行ける馬が有利な傾向があります。逃げ馬や好位につける馬が粘り込むケースが多いです。

• 急坂
  最後の直線には急坂があるため、スタミナや粘り強さが求められます。距離適性が重要です。

2. ハンデキャップ戦の特徴

斤量と実績の関係

• 軽ハンデ馬の活躍
  ハンデ戦のため、実績馬が重い斤量を背負い苦戦する一方で、軽ハンデの馬が台頭することがあります。特に斤量55kg以下の馬が穴をあけるケースが多いです。

• ハンデのバランス
  重ハンデ馬も勝利することがありますが、その場合は他馬との差が極端でない（斤量差が小さい）ことが条件になることが多いです。

3. 人気の傾向

• 波乱傾向が強い
  小倉記念は、中穴や大穴の馬がしばしば上位に入るレースとして知られています。1番人気馬の勝率は30%程度と、信頼度はそれほど高くありません。

• 中位人気の好走
  4～6番人気の馬が安定して成績を残しており、軸馬として狙いやすいゾーンです。

4. 脚質の傾向

• 先行馬が有利
  小回りコースでは、逃げ馬や好位につける馬がそのまま粘り込むパターンが多いです。特にペースが緩むと、逃げ切りや番手からの抜け出しが目立ちます。

• 差し馬の台頭条件
  差し馬が台頭するには、ハイペースや乱ペースが必要です。前が激しく競り合う展開になると、後方から脚を伸ばせる馬が有利になります。

5. 枠順の傾向

• 内枠有利
  小倉競馬場の芝2000メートルは1コーナーまでの距離が短く、内枠の馬がスムーズに先行できることから有利とされています。

• 外枠は不利ではない
  外枠でも前に行ける脚力があれば問題ありませんが、外々を回るロスを避ける工夫が必要です。

6. 配当の傾向

• 高配当の可能性が高い
  波乱傾向のあるレースのため、三連単や三連複で高配当が生まれることが多いです。上位人気馬を軸にする場合でも、穴馬を絡めた馬券構成が有効です。

• 穴馬の特徴
  軽ハンデで好調な馬、小倉コースへの適性が高い馬が狙い目です。

7. ローテーションの傾向

• 前走が七夕賞や函館記念
  七夕賞や函館記念を経由した馬が良い成績を残す傾向があります。特に七夕賞で好走した馬が勢いそのままに活躍するケースが目立ちます。

• ローカル競馬場での実績
  小倉や福島、函館といったローカル競馬場での実績がある馬は、コース適性が高く、好走率が上がります。

8. サマー2000シリーズの影響

• ポイント狙いの馬の参戦
  サマー2000シリーズの第2戦であるため、シリーズポイントを稼ぎに来た馬が積極的な競馬をすることがあります。

• 目標設定
  シリーズ優勝を狙う馬は仕上がりが良く、上位争いに絡む可能性が高いです。

 

 

７月８月の重賞レース

北九州記念【Ⅲ】芝1,200（3歳以上）小倉
七夕賞【Ⅲ】芝2,000（3歳以上）福島
小倉記念【Ⅲ】芝2,000（3歳以上）小倉
函館2歳S【Ⅲ】芝1,200（2歳）函館
関屋記念【Ⅲ】芝1,600（3歳以上）新潟
東海S【Ⅲ】ダ1,400（3歳以上）中京
アイビスサマーダッシュ【Ⅲ】芝1,000（3歳以上）新潟
クイーンS【Ⅲ】芝1,800（3歳以上牝）札幌
エルムS【Ⅲ】ダ1,700 （3歳以上）札幌
レパードS【Ⅲ】ダ1,800（3歳）新潟
CBC賞【Ⅲ】芝1,200（3歳以上）中京
新潟ジャンプS【Ⅲ】障3,250（3歳以上）新潟
中京記念【Ⅲ】芝1,600（3歳以上）中京
札幌記念【Ⅱ】芝2,000（3歳以上）札幌
新潟2歳S【Ⅲ】芝1,600（2歳）新潟
キーンランドC【Ⅲ】芝1,200（3歳以上）札幌
新潟記念【Ⅲ】芝2,000（3歳以上）新潟
中京2歳S【Ⅲ】芝1,400（2歳）中京
※2025年時点のスケジュール